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Welcome, And Thank You For Your Access. 世界の5大ウイスキーの中でも根強い人気を誇るスコッチウイスキー。このページでは説明のほか蒸留所の連絡先などを記載します。 
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武蔵野
オーセンティックバー REKI

〒180-0006
東京都武蔵野市中町
1‐23‐1 乙幡ビル 2階
TEL 0422-56-8212
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18:00〜26:00 (L.O.25:30)

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1:スコットランドという国


スコットランド(英語: Scotland)は北西ヨーロッパに位置するグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国(イギリス)を構成する「国」(country)のひとつ。

公用語: 英語とスコットランド・ゲール語が公用語。スコットランド語(または英語スコットランド方言)、イギリス手話も使用される。

首都:エディンバラ、エジンバラ

最大の都市:グラスゴー

主要都市:アバディーン、インバネス

政府:

連合王国国王:エリザベス2世

首相:アレックス・サルマーンド



面積:

総計:78772 km2

水面積率:1.9%

人口:

総計: 約510万人

密度: 64人/ km2

建国:841年、ケネス1世

通貨:UKポンド



概要

1707年の合同法によってグレートブリテン王国が作られるまでは独立した王国(スコットランド王国)であった。スコットランドの名称は、この地を統一したスコット人(Scots)に由来する。スコットランド・ゲール語では「アラパ」(Alba)と呼ぶ。

スコットランドはグレートブリテン島の北部3分の1を占め、南部でイングランドと国境を接する。東方に北海、北西方向は大西洋、南西方向はノース海峡およびアイリッシュ海に接する。本島と別に790以上の島から構成される。

主都のエディンバラはスコットランド第二の都市であり、ヨーロッパ最大の金融中心のうちの一つである。最大の都市であるグラスゴーは大グラスゴーの中心であり、スコットランドの人口の40%が集中する。スコットランドの沿岸部は北大西洋および北海に接し、その海洋油田の石油埋蔵量はヨーロッパ随一となっている。

スコットランドの法制度、教育制度および裁判制度はイングランドおよびウェールズならびに北アイルランドとは独立したものとなっており、そのために、国際私法上の1法域を構成する。スコットランド法、教育制度およびスコットランド教会は連合王国成立後のスコットランドの文化および独自性の3つの基礎であった。しかしながらスコットランドは独立国家ではなく、国際連合および欧州連合の直接の構成国ではない。

地理

グレートブリテン島の北部、およびシェトランド諸島、オークニー諸島、ヘブリディーズ諸島などの島々からなる。北部(ハイランド)は山岳地帯であり、氷河に削られた丘陵や陸地に食い込んだフィヨルドなど北欧に近い地形である。グレートブリテン島最大の淡水湖であるネス湖もある。それに対し、南部(ローランド)は、なだらかな丘陵地帯が続き、イングランドの地形に近い。

気候

典型的な西岸海洋性気候で、北大西洋海流(メキシコ湾流の延長)と偏西風の影響により緯度の割に比較的穏やかである。

・冬は緯度の割には暖かく、最寒月平均気温は2〜6°Cで、日本の関東中〜北部にかけてと同じぐらいの気温にしか下がらない。

・夏は最暖月でも14〜19°C程度と涼しく、年較差が小さく過ごし易い。

歴史

・紀元前10世紀頃、大陸よりケルト系ピクト人が到来。その後、紀元前43年よりローマ軍の侵入に伴い、現在のスターリングに前線司令部を設置。ハドリアヌスの長城、アントニヌスの長城及びヴィンドランダ要塞等の拠点が築かれた。ローマ軍は、各地の要塞を拠点としながらブリテン島支配を図り、たびたびピクト人との戦いにも勝利したが、スコットランド全域を支配するまでには至らなかった。

・407年のローマ軍撤退後、ブリトン人等諸民族が数波にわたり到来する中、隣のアイルランド島より、現在の直接の祖先となるケルト系スコット人が到来。スコットランド北西部をスコット人、北東部をピクト人、南部をブリトン人が支配し、12世紀頃まで諸民族による勢力均衡・群雄割拠の時代が続いた。

・1071年、ブリテン島南部イングランドを支配するウィリアム征服王が、北部のスコットランドへの侵攻を開始。以降、両王家には婚姻関係も生まれ、しばしば和議が図られるが、イングランドとスコットランドとの争いはやまず、長期にわたり両国間の緊張が続くこととなった。

・1603年、ステュアート朝のジェームズ6世がイングランド王ジェームズ1世となり、イングランドと同君連合を結ぶ。

・1707年には、イングランド王国と合同して、グレートブリテン王国:略称GB(又はグレートブリテン連合王国:略称UK)となる。

・1999年、スコットランド議会が設置された。これは、1998年の権限委譲と分権議会の設置を定めたスコットランド法によって決定されたプロセスである。

政治

1707年の連合法(Act of Union)によって、それまで同じ君主を冠してきたものの別々の王国であったイングランド王国とスコットランド王国は合邦し、グレートブリテン王国が成立した。この合邦は形式的には対等とされていたが、新国家の議会や王宮など主な機関は旧イングランド王国に座することになり、イングランドによる不公平な併合であったと考えるスコットランド人が少なくない。

スコットランドは伝統的に労働党の支持者が多く、トニー・ブレア、ゴードン・ブラウンと2代続けてスコットランド出身の党首・連合王国首相を輩出しているが、先述の経緯からスコットランド独立を掲げる民族主義的な政党(スコットランド国民党)も多くの支持を集めている。

ウェストミンスター議会

2005年5月現在、スコットランドに割り当てられているイギリス議会(ウェストミンスター議会)下院の議席数は59である。2005年総選挙で各政党が獲得した議席数は次のようになった。

・労働党 - 41議席

・自由民主党 - 11議席

・スコットランド国民党 - 6議席

・保守党 - 1議席

スコットランド議会

1707年の合同法でスコットランド議会は閉鎖され事実上廃止となったが、1998年スコットランド法の制定により1999年に再開された。スコットランド議会は一定範囲で所得税率を変更することができる他、スコットランド法でウェストミンスター議会留保事項と規定されている事柄以外について、独自の法令を成立させることができる。これまでに、福祉政策や狐狩り規制、公共施設内での禁煙などに関して、スコットランド独自の法令が施行されている。ウェストミンスター議会留保事項には、外交、軍事、財政・金融、麻薬取締り、移民の規制など、全国的に取り組む必要がある事柄が規定されている。

2003年の選挙結果

2003年5月1日に開催され、圧倒的な労働党支持の中、スコットランド労働党党首ジャック・マコンネルが首相に任命された。

・労働党 - 50議席

・スコットランド国民党(SNP) - 27議席

・保守党 - 18議席

・自由民主党 - 17議席

・緑の党 - 7議席

・スコットランド社会党 - 6議席

・その他 - 4議席

2007年の選挙結果

2007年5月3日に開催され、スコットランド国民党が第一党の座を獲得。5月16日にはスコットランド国民党党首のアレックス・サモンドが首相に選出された。

・スコットランド国民党(SNP) - 47議席

・労働党 - 46議席

・保守党 - 17議席

・自由民主党 - 16議席

・緑の党 - 2議席

・その他 - 1議席



スコットランド法はイングランドおよびウェールズとは異なって英米法ではなく大陸法を基調      とする。

経済

古くは炭鉱がスコットランドの主要産業であり、産業革命を支えた。

1960年代に北海油田が開発されると、漁港アバディーンは石油基地として大きな発展をとげた。石油資源の存在はスコットランド独立派の強みとなっている。

1980年代からは半導体産業や情報通信産業の誘致が盛んに行われており、スコットランド中部のIT産業の集積地帯はシリコングレンと呼ばれている。

文化

民族衣装として名高いタータンやキルトは、元々はハイランド地方の伝統衣装であった。18世紀半ばに、ジャコバイト反乱の後に禁止された。その後、1822年にジョージ4世がスコットランド訪問の時にタータン柄のキルトを着用したため、スコットランド全域に広がった。

「経済学の父」アダム・スミス、詩人のキーツ、電話を発明したグレアム・ベル、シャーロック・ホームズの生みの親コナン・ドイル、俳優のショーン・コネリー、ユアン・マクレガー、ジェラルド・バトラーなどはスコットランドの生まれである。

また、スコッチ・ウイスキーはスコットランドの名産である。スコットランドには、100以上もの蒸留所があり、世界的にも愛好家が多い。

代表的な都市

・エディンバラ(Edinburgh)首都

・グラスゴー(Glasgow)

・インヴァネス(Inverness)

・アバディーン(Aberdeen)

・ダンディー(Dundee)

・スターリング(Stirling)

教育

・セントアンドリューズ大学

・グラスゴー大学

・エディンバラ大学

・アバディーン大学

・スターリング大学

・Sabhal Mor Ostaig

著名人

・アダム・スミス - 18世紀の経済学者。

・アンディ・マレー - 男子プロテニスプレイヤー

・デイヴィッド・ヒューム - 18世紀の哲学者。

・グラハム・ベル - 電話の発明家。

・アーサー・コナン・ドイル - 作家。『シャーロック・ホームズ』シリーズなど。

・トニー・ブレア - 第73代イギリス首相(1997 - 2007)。

・ゴードン・ブラウン - 第74代イギリス首相(2007 -)。

・アレックス・ファーガソン - フットボールクラブ監督。

・ショーン・コネリー - 俳優。『007』初代ジェームズ・ボンド役などで有名。また、スコットランド国民党の熱心な支持者でもある。

・イアン・マクダーミド - 俳優。『スター・ウォーズ』シリーズのパルパティーン皇帝役など。

・ロバート・カーライル - 俳優。『トレインスポッティング』など。

・ユアン・マクレガー - 俳優。『トレインスポッティング』など。

・ジェラルド・バトラー - 俳優。『オペラ座の怪人』など。

・ジェイムズ・ディロン - 現代音楽の作曲家。

・ケイティー・タンストール - 歌手。

・ケイティ・リューング(ラング) - 女優。

・デビッド・クルサード - 元・F1ドライバー。

・ジャッキー・スチュワート - 元・F1ドライバー、チームオーナー。

・ジム・クラーク - 元・F1ドライバー。

・コリン・マクレー - 元・WRCドライバー。1995年世界チャンピオン。2007年、ヘリコプターの墜落により事故死。

・父ジミー、弟アリスターは共に元・WRCドライバーである。

・スーザン・ボイル - 歌手。

以上ウィキペディアより

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89




2:スコッチウイスキーとは

スコッチウイスキー法定義

スコッチウイスキーは、英国の法律で概略、以下のように定められている。

法定義

@水とイースト菌と大麦の麦芽のみを原料とする(麦芽以外の穀物の使用も可)

Aスコットランドの蒸留所で糖化と発酵、蒸留を行う

Bアルコール度数94.8%以下で蒸留

C容量700?以下のオーク樽に詰める

Dスコットランド国内の保税倉庫で3年以上熟成させる

E水と(色調整のための)スピリットカラメル以外の添加は認めない

F最低瓶詰アルコール度数は40%

概論

スコッチウイスキーとは前項の条件をすべて満たしスコットランド産のウイスキーを指す。仕込みから発酵、蒸留、熟成まではスコットランド国内で行わなければならないが、瓶詰に関してはスコットランド国外でも可能。このため樽詰めした状態で輸送し、販売する土地でボトリングされても、スコッチと呼ぶことはできる。しかし英国領の北アイルランドやイングランド、ウェールズで造られたウイスキーをスコッチとして扱うことはできない。

スコッチウイスキーには原料と蒸留方法の違いから、モルトウイスキーとグレーンウイスキーの2つがある。モルトウイスキーは大麦麦芽(malt)のみを使い、単式蒸留釜(ポットスチル)で2回ないし、3回蒸留したもので、原料や仕込み、製造工程由来の香味成分が豊富で、独特の個性があり、“ラウドスピリッツ”と呼ばれる。グレーンウイスキーは、トウモロコシや小麦などを主原料に連続式蒸留器で蒸留したもので、モルトウイスキーに比べてアルコール度数が高く、穏やかでクリーンな酒質から“サイレントスピリッツ”と呼ばれている。

モルトウイスキー、グレーンウイスキーは原料、蒸留方法の違いによる分類だが、製品として見た場合、スコッチウイスキーにはブレンデッド、ヴァッテッドモルト、ヴァッテッドグレーン、シングルモルト、シングルグレーンの5つの種類がある(なお、2005年にSWAより、「ヴァッテッド」という表現を「ブレンデッド」と改めるようにとの通達があった)。

ブレンデッドはモルトウイスキーとグレーンウイスキーを混和したもので、19世紀半ばに誕生した。ヴァッテッドモルトは、グレーンウイスキーを使わずに、モルトウイスキーのみを複数混和したものだが、あまり一般的ではない(現在はブレンデッドモルト、ブレンデッドグレーンという言い方が普及しつつある)。

シングルモルトとシングルグレーンは共に、他の蒸留所のモルトやグレーンを混和せず、単一蒸留所で造られるモルトウイスキー、グレーンウイスキーのみを瓶詰したもので、シングルとは単一蒸留所を意味している。シングルグレーンは蒸留所の数が少なく(現在9カ所、その内稼働中は7カ所)、製品化される頻度も少ない。モルトの蒸留所は現在129カ所あり(稼働してるのは約100)、近年めざましい数のボトルがシングルモルトとして製品化され、世界的な「シングルモルト・ブーム」を起こしている。




参考までにその他の国のウイスキーの法定義と特徴

◎アイリッシュウイスキー

アイリッシュウイスキーは「Irish Whiskey Act,1980」により規定されている。法律は1950年のアイリッシュウイスキー法、及び1880年のスピリッツ法を改めたもので、基本的にスコッチと同様の規定がなされている。

法定義

@穀物類を原料とする

A麦芽に含まれるジアスターゼ(酵素)により糖化

B酵母の働きにより発酵

C蒸留液から香りと味を引き出すように、アルコール度数94.8%以下で蒸留

D木製の樽に詰める

Eアイルランド、または北アイルランドの倉庫で3年以上熟成させる(移動した場合は両方の土地での累計年数が3年以上)

※北アイルランドは現在イギリスに属しているが、アイルランド(島)で造られるウイスキーはすべてアイリッシュウイスキーに分類される。

※ブレンデッド・アイリッシュウイスキーは、2またはそれ以上の蒸留液を混和したものとなっている。1950年の法律ではアイルランドで作られた穀物を大麦麦芽で糖化し、単式蒸留器で蒸留し造られるアイリッシュ・ポットスチルウイスキーも規定されていた。

◎アメリカンウイスキー

「アメリカンウイスキー」とは、アメリカで造られるウイスキーの総称である。連邦アルコール法(Federal Alcohol Administration Regulations)で、細分して規定されている。現在、主に流通しているものは、「ストレート・バーボン」、「ストレート・ライ」、「コーン」、「ブレンデッド」などである。

連邦アルコール法によるアメリカンウイスキーの定義は、以下のとおりである。

法定義

穀物を原料に190プルーフ(95%)以下で蒸留し、オーク樽で熟成(コーンウイスキーは必要なし)、80プルーフ(40%)以上でボトリングしたもの

上記の条件を満たすものとして、主に以下の7種に分類することができる。

@バーボンウイスキー

原料の51%以上がトウモロコシで160プルーフ(80%)以下で蒸留し、内側を焦がした新樽に125プルーフ(62.5%)以下で瓶詰し、熟成させたもの。2年以上熟成させたものがストレート・バーボンウイスキー。

Aライウイスキー

原料の51%以上がライ麦で160プルーフ(80%)以下で蒸留し、内側を焦がした新樽に125プルーフ(62.5%)以下で瓶詰し、熟成させたもの。2年以上熟成させたものがストレート・ライウイスキー。

Bホイートウイスキー

原料の51%以上がホイート(小麦)で160プルーフ(80%)以下で蒸留し、内側を焦がした新樽に125プルーフ(62.5%)以下で瓶詰し、熟成させたもの。2年以上熟成させたものがストレート・ホイートウイスキー。

Cモルトウイスキー

原料の51%以上がモルト(大麦麦芽)で160プルーフ(80%)以下で蒸留し、内側を焦がした新樽に125プルーフ(62.5%)以下で瓶詰し、熟成させたもの。2年以上熟成させたものがストレート・モルトウイスキー。

Dライモルト・ウイスキー

原料の51%以上がライ・モルト(ライ麦麦芽)で160プルーフ(80%)以下で蒸留し、内側を焦がした新樽に125プルーフ(62.5%)以下で瓶詰し、熟成させたもの。2年以上熟成させたものがストレート・ライモルトウイスキー。

※ライ・モルト100%使用で、シングルライ・モルト・ウイスキー

Eコーンウイスキー

原料にトウモロコシ(コーン)を80%以上使用し、160プルーフ(80%)以下で蒸留したもの。

ストレート・コーンウイスキーは古樽か、内側を焦がしていない新樽に、125プルーフ(62.5%)以下で瓶詰し、2年以上熟成させたもの。

Fブレンデッドウイスキー

上記のストレート・ウイスキーにそれ以外のウイスキーか、スピリッツをブレンドしたもので、ストレート・ウイスキーを20%以上含むもの。

◎カナディアンウイスキー

穀物由来のライトでマイルドな風味が特徴で、5大ウイスキーの中で最も軽い酒質を特徴とする。カナディアンウイスキーの生産量の7割程度はアメリカで消費されており、その市場との密接な結びつきはウイスキー造りの始まった時代から続いていて、製品がアメリカでボトリングされる場合もある。ウイスキーの表記には一般に「Whisky」が使われている。(あめりかは「Whiskey」)。

法定義

穀物を原料に酵母によって発酵を行い、カナダで蒸留し、小さな樽(700?以下)で、最低3年間貯蔵したもの

※飲用の蒸留液またはその混合物であり、穀物あるいは穀物由来原料のモロミを、麦芽またはその他の酵素のジアスターゼにより糖化し、酵母または酵母とその他微生物との混合物の作用によって発酵されたもの。

※小さな木製の容器(規定で容量700?を超えないもの)で3年間以上熟成を行う。

※通常、カナディアンウイスキーのものであると認められる香り、味覚、品格を備えたもの。

※酒税法規則の定めに従って製造される。

※糖化、蒸留、熟成をカナダにおいて行う。

※瓶詰め度数は40度(容量パーセント)以上で、カラメルまたは、「フレーバリング」を含むことは可能。

※木製容器で3年間の熟成期間中、6ヵ月を超えない期間内で別の容器にいれたものも、熟成年数に加えることができる。

※「フレーバリング」とは、香味を添加することを許されている、カナディアン以外のスピリッツ、ワイン(カナダ産以外も可)のことを指す。

◎ジャパニーズウイスキー

平成18年5月より、酒の税法に関係する法律の一部改訂が実施され、今まで10種類(11品目)あった酒類の種類を課税上の分類として整理し、新たに「発泡性酒類」、「醸造酒類」、「蒸留酒類」、「混成酒類」の4分類(17品目)にわけ、原則としてその分類によりそれぞれ税率が適用されることになった。ウイスキーは「蒸留酒類」に入り、今までウイスキー類として、ウイスキーとブランデーが一緒であったものが、それぞれに分けられた。ウイスキー品目の定義の概要は、「発芽された穀類、水を原料として糖化させて発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの」となっており、これは従来通りである。

・発泡性酒類

ビール、発泡酒、その他の発泡性酒類

・醸造酒類

清酒、果実酒、その他の醸造酒

・蒸留酒類

連続式蒸留しょうちゅう(焼酎)、単式蒸留しょうちゅう(焼酎)ウイスキー、ブランデー、原料用アルコール、スピリッツ

・混成酒類

合成清酒、みりん、甘味果実酒、リキュール、粉末酒、雑酒

※ウイスキー1000? あたりの税率はアルコール度数37度未満での370,000円を基準に、37度を超えるごとに、1度当たり、10,000円を加算される。

日本におけるウイスキーの定義

@発芽させた穀類及び、水を原料として糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(蒸留の留出時アルコール分が95度未満)。

A発芽させた穀類及び水によって穀類を糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(蒸留の留出時アルコール分が95度未満)。

B上記1.2. の酒類にアルコール、スピリッツ、香味料、色素または水を加えたもの。ただし、1.2. の酒類のアルコール分の総量が、アルコール、スピリッツ、または香味料を加えた後の酒類のアルコール分の総量の10%未満のものを除く。

C上記の酒類のうち、しらかばの炭、その他政令で定めるもので漉したものは除く。

Dアルコール含有物を蒸留する際、発生するアルコールに他の物品の成分を浸出させたものは除く。

※発芽穀類(大麦麦芽と指定されてはいない)と穀類に原料が限定。

※しゅうちゅう(焼酎)、ウォッカ、ジン、リキュール類との区別がなられている。

※一般的には1.がモルトウイスキー、2.がグレーンウイスキー、3.がブレンデッドウイスキーとして解釈できる。

※麦芽使用率にかかわらず95度未満で蒸留を行う。

※原酒混和率が、10%を超えること(モルト、グレーンともに原酒とみる)。

※蒸留器、樽熟成、熟成年数、生産場所、瓶詰め最低アルコール度数(酒類としては1度以上)に関する規定がない。

(酒税法は課税を目的とするためのもので、その際、国産・外国産を明確にする必要はない)

参考までにその他の国のウイスキーの法定義と特徴  終了




3:スコットランド及びスコッチウイスキーの歴史

スコットランドにウイスキー(または蒸留の技術)を伝えたのは、ヨーロッパからアイルランドを経て布教のために渡来したキリスト教の修道士だったとする説が有力である。修道士のセント・コロンバ(聖コロンバ)らがやってきたのはAD563年のことだが、実際にウイスキー造りが伝わったのは11〜12世紀頃といわれている。なお、小アジア(トルコ)のフェニキア人が地中海の交易に活躍した時期、アイルランド、スコットランドに達して蒸留方法を伝えたとする説もある。

文献に登場する最古の蒸留酒の記録は、1494年のスコットランド王室財務係のもので、「王の命令により修道士ジョン・コーに8ボルのモルトを与えアクアヴィテを造らしむ…」という意味の記載がなされている。アクアヴィテ(aquavitae)はラテン語で“生命の水”を意味し、ウイスキーのみならず、すべての蒸留酒の語源となった。

1603年、イングランド女王エリザベス1世が死去。同年スコットランド王ジェームズ6世が、ジェームズ1世としてイングランド王に即位。その結果、両国の同君連合が成立した。1707年にスコットランドはイングランドに併合され、グレートブリテン王国が誕生。すでに1644年にスコットランド議会がウイスキーに対して初の課税を行っていたが、併合後は課税が恒常化された。またイングランドへの独立戦争(ジャコバイトの乱1745〜46年)敗北の結果、バグパイプの演奏やキルトの着用を禁じる更なる弾圧が行われ、イングランドの統治に対する抵抗手段のひとつとして酒の密造が横行した。またナポレオン戦争の戦費補充の目的で、1793(〜1803)年に課税が大幅に引き上げられたことも密造酒増加に拍車をかけた。

酒の熟成に関する認知が行われたのは、密造時代だったとするのが通説。隠していた樽から偶然発見されたというもの、もしくはその当時、貴族など上流階級の人々は、スペインのシェリーやポルトガルのマデイラ、ポートなどを通して、酒の熟成についての知識を持っていたとも言われている。

1823年、政府は妥当な金額(40ガロン以上のスチル1基につき10ポンド)のウイスキー製造認可料の導入を決定。これにより密造者や密売人は合法的に商売ができるようになり、ここに密造酒時代は終焉を迎えた。1824年に法律改正後の政府公認蒸留所第1号として『グレンリベット』が登録されたのを始め、多くの蒸留所が公認を得て蒸留を行うようになった。また産業革命の影響がウイスキー造りにも及ぶようになり、酒造産業が成立。ウイスキーの消費も地方から都市部へと移っていった。

同時期1810年代から蒸留器の構造を改良し、より効率的に酒精を確保する試みが始められ、ピストリウスの考案した3連続式蒸留装置を原型として、蒸留を連続的に行う機器が発明される。その成果がスコットランドのロバート・スタインとアイルランドのイーニアス・コフィーによる連続式蒸留器であり、実用化が試みられた。コフィーの蒸留装置は1831年にアイルランドで特許を取得(14年間)したためパテントスチルとも呼ばれ、現代の連続式蒸留器の元となっている。

1846年に穀物方が廃止され、安価なトウモロコシが大量に輸入されて、これを原料とするグレーンウイスキーの増産が始まる。パテントスチルの発明と、麦芽のみでなく他の穀物も原料として使用できるグレーンウイスキーの製造は、ウイスキーに大きな変革をもたらした。大量生産が可能なパテントスチルは、主にローランド地方の業者に受け入れられた。折しもその当時、イングランでは荒々しいジンに代わる軽い酒が求められていた時期で、穀物を原料とする軽い風味のローランド製品は、エジンバラやグラスゴーなど都市部で消費量を増やしていき、従来からあるポットスチルで造った香気の強いハイランド製品との対立も生み出していった。

1853年、同一の蒸留所の製品に限り、蒸留年の異なるもの同士を混和してもよいという規定に基づいて、エジンバラの

ウイスキー商であるアンドリュー・アッシャーが最初のヴァッテッドモルトウイスキーを販売。モルトウイスキーは樽ごとの酒質や香味が異なっているため、ひとつの蒸留所で造ったいくつかの樽の原酒同士を混合して、味の平均化を図ることが一般的になっていった。なお異なる蒸留所で造ったウイスキーを保税倉庫内で混ぜ合わせることが認められたのは1860年になってからで、複数の蒸留所を所有する経営者は、それらの原酒を混合して香味の調整を図る事が可能になった。その際、混合する容器をヴァット(大きな桶の意)と呼んでいたため、ヴァッテッドウイスキーという呼称が生まれた。また消費者の嗜好に応じて、香味が軽くて安価なグレーンウイスキーとの混合も行われるようになり、ブレンデッドウイスキーが誕生した。

エジンバラやグラスゴー等の都市部やイングランドでウイスキーが受け入れられつつあったこの時期、フランスのブドウ畑が害虫のフィロキセラ(アブラムシの一種)によって壊滅してしまい、ブランデーの代わりとなる蒸留酒として着目されたこともスコッチ業界には幸いした。

ウイスキー産業が過熱する中、業者同士の競争も激化していった。さらに、モルトウイスキー業者の訴えに端を発する「ウイスキー論争」が勃発する。「ブレンデッドはウイスキーとは言えない」と、一部のブレンデッド業者が告発されたのである。結局この論争は、一審ではモルトウイスキー派の言い分が認められたが、控訴したブレンデッド派が最終的には勝利した。晴れてその存在を認められたブレンデッドウイスキーは、この一件を機に大躍進をとげることとなり、スコッチウイスキー=ブレンデッドウイスキーという認識が一般に定着していった。

20世紀が近づくにつれて、製造競争の激化と生産設備への過剰投資が未曾有の不況を招くことになる。一転業界は停滞を余儀なくされ、1890年頃まで盛んだった蒸留所の建設はまったく行われなくなり、その後新しい蒸留所が建設されたのは第二次大戦後のことだった。1898年に大手ブランド会社のパティソンズ社が倒産したことは、その象徴とも言われている。

多くの企業がそのあおりを受ける中、企業の合併吸収が繰り返され、スコッチ業界は企業のグループ化が強まった。1877年にローランドのグレーンウイスキー会社6社が手を結んでDCL(ディスティラーズ・カンパニー・リミテッド)が創られたが、同社はパティソンズ社傘下にあった中小の蒸留所やブレンド会社を取り込むことで巨大化し、1927年までにはビッグ5(ホワイトホース社、ジョン・デュワー&サンズ社、ジェームズ・ブキャナン社、ジョン・ヘイグ社)すべてを買収することに成功、最大の勢力へと成長した。

1960年代から70年代にかけて、ウイスキーの製造工程の一部に変化が起きた。多くの蒸留所では、これまで自ら行ってきた製麦作業を、外部の麦芽工場(モルトスター)に任せるようになった。今日、伝統的なフロアモルティングを行っている蒸留所は、ボウモアやラフロイグ、スプリングバンク、ハイランドパークなど、数えるしか残っていない。





4:モルトウイスキーの生産地区分

スコットランド全土にモルトの蒸留所は2009年3月で129カ所あるが、これは実際には稼働せず、ただ製品だけが流通、しているものも含まれる(中には建物が存在しないものもある)。

生産地区分の分類の仕方は、伝統的にハイランド、ローランド、キャンベルタウン、アイラ(アイレイ)の4つに分けてきたが、現在では、@スペイサイドAハイランドBキャンベルタウンCローランドDアイランズ(諸島)Eアイラ としてスペイサイドとアイランズを独立させ、6つに分類するのが一般的である。



@スペイサイドモルト Speyside Malt

ハイランド地方東部を流れるスペイ川流域で造られるモルトウイスキーを、スペイサイドモルトといって、現在ではハイランドから分離・独立されるのが一般的となっている。スペイ川はハイランドの3大河川のひとつで全長約160km、スコットランド一の急流と謳われている。スコッチウイスキーの故郷としてばかりでなく、サーモンフィッシングのメッカとしても広く知られている。モルトウイスキーを生産する蒸留所は現在スコットランドに120ほどあるが(あったが)、そのうち半数近い52の蒸留所がスペイサイドに集中している。ただしハイランドとの境界線は必ずしも確定されている訳ではなく、特にスペイサイド東部地区とハイランド東部の蒸留所の分類は、あいまいである。『モルトウイスキー大全・改訂版』(土屋守氏 著 小学館2002年刊)では、スペイサイド川とその東西を流れるフィンドーン川、ロッシー川、アイラ川(デブロン川上流部)の4つの河川地域の蒸留所をスペイサイドモルトとして分類している。

スコッチのモルトウイスキーの中でも最も華やかで、バランスに優れた名酒がそろっている。風味の上ではアイラモルトと対極にあるが、どちらもスコッチの「聖地」として、ブレンデッドには欠かせない原酒となっている。スペイサイドはさらに細かく見ていくと、主要な生産地区を8つの地域に区分することができる。1番目は、フィンドーン川沿いのフォレス地区Forresで、2番目はエルギン地区Elgin。この地区の蒸留所は単独のモルトとして出回るものは少ないが、有名なブレンデッドの重要な原酒となっている。3番目のキース地区Keithはキースの町を中心としたアイラ川流域。バッキーに隣接するインチガワーInchgowerは単独で存在するので、これ1つだけ独立させてバッキー地区Buckieとする。

5番目はローゼス地区Rothesで、すべての蒸留所がローゼすの街中にひしめき合っている。6番目がスペイサイドでは一番有名なダフタウン地区Dufftownで、以前は「ローマは7つの丘から成るが、ダフタウンは7つの蒸留所から成る」と自慢したほど、蒸留所が集中している(丘=ヒルと、蒸留所=スチルで韻を踏んでいる)。

7番目はリベット(リヴェット)地区Livetで、スペイ川の支流であるリベット川の流域を指す。ザ・グレンリベットThe Glenlivetがあり、この地域のテイストを代表する。最後に8番目となるのがスペイ川の本流筋で、スペイ川中・下流地域、及びその周辺の蒸留所を指す。このスペイ川中・下流地域には、マッカランMacallanをはじめとする14の蒸留所がひしめき合っている。

Aハイランドモルト Highland Malt

スコットランドはもともと文化的にも民族的にも異なるハイランドとローランドの2つの地域から構成されていた。北の大部分を占めるハイランドはケルト民族のピクト族やゲール族(スコット族)の国であり、ローランドはブリトン族(ケルトの一派)やアングル族(ゲルマン)、デーン族(ノルマン)が支配していたことでも知られていた。キルトやバグパイプ、クラン制度というスコットランドの文化は、もともとハイランド地方の伝統文化であった。

ウイスキーの世界でも、古くからハイランドとローランドではその性格を異にしていた。両者を分ける境界線は必ずしも文化的・行政的区画を一致するものではなく、また歴史的に変動があったが、今日では東のダンディーDundeeと西のGreenockを結ぶ想定線の北がハイランドモルト、南がローランドモルトと分類するのが一般的である。スペイサイドモルトもかつてはハイランドモルトに含まれていたため、その数は100近くになったが、今日ではスペイサイドを除く43の蒸留所が、ハイランドモルトということになっている。ただし、それでも広範囲にわたるため、現在はハイランドを東西南北の4地区に分ける方が一般的である。

現在ハイランド西地区には3つの蒸留所、北には17蒸留所、東地区が15で、南が8蒸留所となっている。しかし、その中には閉鎖された蒸留所も多く、特に東地区の15蒸留所の中でも現在操業を続けているのは、グレンギリーGlen GaiochやグレンドロナックGlendronachなど数えるほどしかない。スペイサイドモルトに比べて華やかさに乏しく、規模が小さい蒸留所が多かったのも、閉鎖が相次いだ原因かもしれない。

Bキャンベルタウンモルト Campbeltown Malt

アーガイル地方のキンタイア半島先端の町、キャンベルタウンで造られるモルトウイスキーのこと。キャンベルタウンはアーガイル公キャンベル(現在もスコットランドの大貴族でクラン・キャンベルの族長)にちなんで付けられた町で、人口5000人ほどの小さな街中に、かつて30を超える蒸留所が存在した(記録として残っているのは33蒸留所)。アルフレッド・バーナードが訪れた1885年には20を超える蒸留所が稼働していたが、第一次大戦後の1930年代にはそれが3となり、第二次大戦後まで生き延びていたのは、スプリングバンクSpringbankとグレンスコシアGlen Scotiaのたった2つだけであった。

キャンベルタウンモルトが衰退した原因はいくつか考えられるが、一番の要因はアメリカの禁酒法(1920〜33年)に、キャンベルタウン・ウイスキーの最大のマーケットであった、アメリカ市場を失ってしまったことである。

スプリングバンクは創業者一族が今でも経営する独立系の蒸留所で、原料となる麦芽のピート仕様(麦芽に焚き込むピートの度合い、フェノール値)を変えたり、蒸留方法や回数を変えて、スプリングバンクとロングロウLongrow、ヘーゼルバーンHazelburnの3つの銘柄を同時に生産している。ロングロウもヘーゼルバーンも、かつてキャンベルタウンに実在した蒸留所の名前である。

さらにキャンベルタウン第3の蒸留所として2004年3月に、かつてのグレンガイル蒸留所を再建して、再操業にこぎつけた。グレンガイルとしては約80年ぶりの操業再開である。したがってキャンベルタウンは現在3つの蒸留所があることになる。かつての栄光を取り戻すまでには至ってないが、銘柄もこれで5つとなり、再びモルトファンの熱い注目がキャンベルタウンに集まっている。

Cローランドモルト Lowland Malt

エジンバラやグラスゴーといった大都市をひかえたローランドモルトは、かつてはハイランドのモルトウイスキー業者と激しく鎬を削り合ったが、どうしてもハイランドのウイスキー、特に山奥の谷で造られる密造酒に、風味の上で勝つことは叶わなかった。そこでローランドのウイスキー業者が、ハイランドに対抗するために19世紀半ばに導入したのが、当時実用化されたイーニアス・コフィーの連続式蒸留機であった。これにより大麦麦芽以外の穀物を主体とした安価なグレーンウイスキーの大量生産が可能になり、やがてスコッチのブレンデッド時代が到来した。

ローランドというとDCL(ディスティラーズ・カンパニー・リミテッドの略。ローランドのグレーンウイスキー業者が集まって1877年に設立された)に代表される、グレーンウイスキーの生産地区とのイメージが強いが、かつてはハイランドとは異なるライトボディで、穀物様のフレーバーの強いモルトウイスキーを造っていた。中でもローズバンクやオーヘントッシャンなどは、ライトボディの代表格でもあるアイリッシュウイスキーの製法を採り入れ、スコットランドでは珍しい3回蒸留を行っていた(オーヘントッシャンは今でも3回蒸留)。しかし数十あったといわれるローランドのモルトウイスキー蒸留所は次第に衰退し、現在でも操業を続けているのは、エジンバラ郊外にあるグレンキンチーGlenkinchieとグラスゴー西郊のオーヘントッシャンAuchentoshan、それと南のウィグタウンにあるブラッドノックBladnoch(操業は不定期)の3つだけとなってしまった。ただ最近になってファイフ地方のクーパー近郊にダフトミルDaftmill蒸留所がオープンするなど、新しい動きがないわけではない(同じファイフにレディバンク蒸留所もオープン予定)

ローランド衰退の原因はエジンバラやグラスゴーといった大都市の周辺にあり、さらにイングランドと接しているため大資本が流入しやすかったこと、ろのために技術革新に躍起となり、伝統技術が廃れてしまったことなどである。ただしグレーンウイスキーの工場やブレンド業者、瓶詰工場の大半はローランドにあり、ここがウイスキー産業の中心であることは今も昔も変わらない。

Dアイランズ(諸島)モルト Islands Malt

アイランズモルト(諸島モルト)に分類される蒸留所は北から順に、オークニー諸島OrkneyのハイランドパークHighland Park、スキャパScapa、スカイ島SkyeのタリスカーTalisker、プラバン・ナ・リンネPraban na Linne(準備中)、マル島MullのトバモリーTobermory、ジュラ島Juraのアイル・オブ・ジュラIsle of Jura、そしてアラン島Arranのアイル・オブ・アランIsle of Arranの7つ。それに最北端のシェットランド諸島ShetlandのブラックウッドBlackwood、ルイス島Lewisのアビン・ジャルグAbhainn Deargを含めると9カ所ということになる。それぞれがはっきりとした個性を主張していて、これがアイランズモルトの共通した特徴であると言い切ることは難しい。したがってアイランズモルトというのは、風味やスタイルの共通した特徴というより、島育ちであるという地理的な分類と理解した方が良い。

オークニー諸島は大小70余りの島からなる諸島で、木はほとんどなく、島の産業といえば牧畜と漁業と観光だけである。さらに北方にあるシェットランド諸島と共に、ヴァイキングの影響が色濃く残る島で、イギリスの中の異国といってよい。スカイ島は切り立った高い山と複雑な海岸線が織りなす風光明媚な島で、数々の伝説とケルト神話に彩られた神秘の島でもある。島民の半数近くが今でもゲール語を話すという。

マル島はスコットランド一の聖地アイオナ島への玄関口として賑わう島で、ジュラ島は人口わずかに200人に対して6000頭の野生の鹿が棲む「鹿の島」である。アラン島は地形的にも気候的にも「スコットランドの縮図」と呼ばれる島で、温暖な気候と、グラスゴーやエジンバラからも近いことから、リゾート地として多くの観光客を集めている。

Eアイラ(アイレイ)モルト Islay Malt

アイラモルトはヘブリディーズ諸島最南端のアイラ島に産するウイスキーで、独特のスモーキーさ、ヨード臭、ピート香で有名である。アイラ島は南北約40km、東西約32km、面積約637 km2で、日本の淡路島(約592 km2)より一回りほど大きい。ただし人口は約3400人と極端に少なく、ウイスキーの生産が島の重要な産業となっている。

アイラ島でウイスキー造りが盛んになったのは、いくつかの理由が考えられる。まずヘブリディーズ諸島の中では比較的気候が温暖で大麦の育成に適していたこと。島の4分の1が厚いピート層に覆われピートがふんだんに手に入ったこと。そして良質の水に恵まれていたことである。さらにウイスキー造りが最初に伝わったのがアイラ島だったという、歴史的理由をあげる人もいる。もちろん、手つかずの美しい自然が残っていることも、ウイスキー造りの条件を考える上では重要な要素だろう。

現在アイラ島にはブナハーブンBunnahabhain、カリラCaol Ila、アードベッグArdbeg、ラガヴーリンLagavulin、ラフロイグLaphroaig、ボウモアBowmore、ブルイックラディBruichladdich、キルホーマンKilchoman、の8つの蒸留所があるが、昨今の世界的な“アイラモルト・ブーム”を受けて、その全てが稼働中である。ポートエレンPort Ellenだけが1983年に閉鎖され、現在は蒸留設備も取り外されてしまったが、ブレンダーの手にはまだ若干の樽が残っており、時折限定ボトルが発売される。

すべて海辺に建ち、(キルホーマンだけは例外)、それがアイラモルトの特徴である「潮の香り、海藻のような」という個性のもとになっている。程度の差はあるが、独特のヨード臭とスモーキーさはほかの地域にはないアイラモルトだけの特徴である。有名なブレンデッドスコッチでアイラモルトが入っていないウイスキーはないといってよい。

アイラモルトの全てがスモーキー、ピーティというわけではないが、前記のブームを受けて、本来は麦芽にあまりピート香を付けないブナハーブンやブルイックラディも相ついでピート麦芽の仕込みを開始している。特に注目されるのがブルイックラディの「ポート・シャーロットPort Charlotte(2001年蒸留)」、「オクトモアOctomore(2002年蒸留)」で、それぞれ麦芽のフェノール値は40ppm、80〜160ppmとなっている。従来このブルイックラディがスコットランドの全蒸留所中、最も西に位置する蒸留所だったが、キルホーマン蒸留所が2005年に建設され、現在はこのキルホーマン蒸留所が、スコットランド最西端の蒸留所となってる。




5:英国のその他のモルトウイスキー蒸留所

英国(Unaited Kingdom)は、イングランド、スコットランド、ウェールズ及び北アイルランドから構成されている。その正式名称はUnited Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)である。世界的なシングルモルトブームを受け、スコットランド以外でもモルトウイスキーを生産する蒸留所が相次いでオープンしている。


6:ブレンデッド・スコッチウイスキー

19世紀半ば、消費者の嗜好に応じた新しいタイプのウイスキーが求められていた。風味が強く個性的なモルトウイスキーはスコットランド以外ではあまり好まれず、反対にグレーンウイスキーは飲みやすくはあったが風味に乏しく、人気がいまひとつだったからである。この両者をブレンドすることによって互いの欠点を補い、「スコットランド人以外でも飲める酒を」と考え出されたのが、ブレンデッドウイスキーであった。


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